売りにくい?
ナサール防音室のウラ事情を知って対策しよう
Actual situation in the market of Kawai Nasal Soundproof room
2025.06.08new!!
カワイナサール防音室は売却タイミングを逃さないように
AVITEX Sound room can keep asset value

カワイ ナサールの防音室は他のメーカー品とはちょっと違う事情があり、売るときには注意が必要です。
少しでも高値で売りたいなら防音室の相場はもちろん、買取業者側のことも知っておくと売却交渉もグッとやりやすくなるはず。知っておいて損はない話なので、ぜひ読んでいってください。
カワイナサール防音室の武器はカスタマイズ+振動対策
カワイ ナサール防音室の特徴は、まわりへの振動を抑えることに特化した特殊構造です。床パネルを厚めに設計し、グラスウールや遮音シートを何層も重ねた形にすることで、下の階への振動を抑えることができます。
ピアノや打楽器の演奏など音楽関係の仕事や趣味に使っている方に人気があり、十分な遮音性能を確保して隣室への音漏れをシャットアウトすると同時に、階下への振動を無くすことで集中できる練習環境が実現できます。
音だけでなく振動が伝わると、いわゆる「騒音感」がかなり出てクレームに直結してしまうので、演奏する方なら振動対策は必須です。
また、寸法のカスタマイズがしやすいというのもカワイ ナサール防音室の特徴です。
楽器サイズや部屋の構造(梁や天井の証明を避ける等)など、オーダーに合わせて11cm刻みで高さを調整しつつ、防音・防振もしっかりできるのは他メーカー品にはないメリットでしょう。
カワイナサール防音室の買取、売り値相場まとめ

防音室のお値段はサイズによって大きく変わりますが、カワイナサール防音室の場合、売り値の相場は以下の通りです。
・小型タイプ(0.8~1.5畳) 約40~60万円
・大型タイプ(2畳以上) 約50~70万円
もちろん中古品だとこれより低価格になりますが、消耗品の劣化具合などには特に注意が必要です。一方で買取価格はおおよそこれぐらいです。
・小型タイプ(0.8~1.5畳) 約10~25万円
・大型タイプ(2畳以上) 約25~40万円
防音室の一番人気はやはりヤマハ アビテックスですが、そちらと比べるとカワイ ナサールの流通量は少ないです。
カスタム品もあるので一個一個の価値は高いのですが、やはり絶対的に防音室の数が少ないのと、知名度(メーカー:ヤマハ)がどうしても劣ってしまうのでしょうね。
良くも悪くも大衆向けではないので、買う時も売る時もどれだけ自分の好みの防音室が見つかるか、または欲しいと思ってくれる人が見つかるかがカギになります。
買取業者のカワイナサール防音室の査定ポイント

このような特徴があるため、カワイ ナサールの防音室は品質の変化が激しく、状態によって売却・買取価格も上下しやすい傾向があります。
買取業者側が見ているポイントは、大きく分けると以下の3つです。
•新しさ、シリーズ物かオーダー品か
•撤去や運搬の大変さ
•防音室の状態(外観、内部コンディション)
新しさ、シリーズ物かオーダー品か
カワイ ナサールは振動対策で材料をたくさん使うため、それらの材料が経年劣化していないかは注意すべき点の1つです。
おおよその感覚になりますが、製造から10年ぐらいまでのモデルは遮音材のヘタりが少なく、防音室相場の上限ぐらいで取引されることが多いでしょう。
その逆で20年以上経った旧モデルだと、材料の劣化が原因で買取価格は下がりがちになります。フレームなど防音室そのものは頑丈でまだまだ使えるケースも多いのですが、このような防音・防振材料はどちらかというと消耗品に近く、劣化してしまうのは仕方ないという考え方が普通です。
ただ、他にはないカスタム品の場合はそれ自体がレアなので、高値が付くケースも。需要(どれだけの人が買いたいか)が読みづらいというのはありますが、カスタム品は単純に「古い=安い」とはならないこともあるでしょう。
撤去や運搬の大変さ
カワイ ナサールはガッチリと音、振動をシャットアウトしてくれる反面、重いです。そうなってしまうのはパネルなどの金属部品の多さが原因なのですが、200kg越えの防音室も珍しくありません。
防音室が思いのはどれも同じなのですが、カワイ ナサールの場合は特に。私たち業者側にとっても意外とバカにならない問題です。
引っ越し・移設する時はもちろん、解体するだけでも一苦労です。(真夏など暑い日になると、さらに大変です…)
お値段の話に戻すと、運搬が大変な分、業者側も手数料を多めに取りがちというのが裏事情です。
買取査定が高くても、撤去・運搬費用が大きく引かれてしまうことも珍しくありません。見積もりを取る時は、出張費用や人件費がいくらかかっているのか(もしくは、無料引き取りなのか)を必ず確認しておきましょう。
防音室の状態(外観、内部コンディション)
これはカワイナサールに限りませんが、中外の汚れをクリーニングしたり、換気扇や照明があればきちんと動くようメンテナンスしておくと査定額もその分アップします。
当たり前といえば当たり前なのですが、防音室はすぐに手放すものではない分、日頃のメンテナンスの効果がとても大きいです。
家のメンテナンスと同じで、はじめはちょっとした汚れでも、長年放置されてしまうと落としきれなくなる、ということがよくあります。機密ゴムやパッキンなどの消耗品はどうしようもない部分もありますが、目につく所だけでもキレイにしておくと印象もかなり変わります。
ナサール防音室の売却ノウハウ

カスタム部分をリスト化しておく
カワイ ナサールはカスタムで11cmごとの高さ調整ができたり、換気部分を改造できたりするなどオーダー比率がとても高いモデルです。
一品一葉でどんな機能が付いているかはお客様しか分からないので、どういう物や機能があるかを事前にリスト化(できれば写真付きで)しておくと、スムーズに話が進みます。
具体的には防振ゴム、LED照明、遮音窓などですが、「これがカスタム部分ですよ」というのがしっかり伝わらないと「標準仕様」として査定ポイントから外されてしまうことがあります。特に窓パネルや吸音パネルキットは後付けすると高価なので、もし付いているなら必ずリストに入れておくことをおすすめします。
希少サイズは一瞬のタイミングを逃さない
比較的小さな0.8~1.5畳は流通量が多いですが、1.8畳や2.5畳のオーダータイプなどは中古市場では滅多に出てきません。
このようなタイプは売れるチャンスも一瞬、まさに情報戦です。SNSや業者委託を使って、いかに次の買取手を見つけるか?がとても重要になってきます。
春秋の引越シーズンを狙え!
一般的に、3〜4月、9~10月は防音室の流通が増えるタイミングです。引越しや進学などで防音室の移設や買取、売却を考えるきっかけになるからですね。カワイナサールの場合も、売り値が上がるチャンスです。
逆に避けた方がいいのが、6月の梅雨の時期。ただでさえ重くて解体が大変なカワイナサールを、さらに遠方に運ぶのは私たちとしてもちょっと大変です。査定も下振れしやすく、この時期の移設はできる限り避けた方が無難でしょう。
その価格、撤去費は入ってる?
カワイナサールの見積もりを取る時は、トータルの買取価格がいくらかを必ずチェックしましょう。
業者によっては撤去費や運搬費を別で請求している所もありますが、その場合は注意が必要です。見積書に載っていないなら、改めて問い合わせしてもいいでしょう。
コストを抑えるなら相見積もりを取るのはもはや常識になっていますが、防音室の場合も同じで撤去費・運搬費は業者によってまちまちです。業者の規模(人の多さ、設備が整っているかetc…)が全く違うのがその理由ですが、どの業者に売るのがベストか、値引き後の価格を見て決めましょう。
【個人向けの場合】ピアノ教室、音大生に向けたアピールを
業者ではなくメルカリやジモティーで個人向けに買い手を探す場合、狙い目は音楽関係者です。
防振性のあるカワイナサールを探しているのは、やはり個人教室でピアノレッスンをする人など。XなどのSNSで音大生や先生向けに売ることをアピールして情報発信してみれば、いい人が見つかるかもしれません。
カワイナサール防音室の売却ウラ事情まとめ
今回の記事では、カワイナサール防音室の特徴や売る時の注意点などを書きました。
カスタムしやすく振動も無いのがメリットですが、気軽にはなかなか売りづらいというデメリットもあるのがカワイナサールの特徴です。
カワイナサール防音室の場合、日頃はしっかりメンテナンスして資産価値をキープしつつ、いかに売るチャンスを掴めるか、がコツということですね。
ここまで読んでいただいた方は、業者選びのコツのページも読んでみてください。カスタム部分までしっかり査定してくれる専門業者を探しやすくなると思います。
また、手数料1万円の委託販売も弊社ではやっていますので、売る手間を省きたい方はぜひご相談ください。
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